今年の九州有明地区の種付け(野外採苗)は
水温が24℃台と高いなかで、佐賀と福岡が
10月17日スタートとなりました。
海苔って、水温が23℃以下にならないと
胞子をださないんです。
一部で不安視する声もあったようで、遅らせる産地や漁家も
あったようです。実際に、海苔網への芽付きが悪く、非常に
不安が広がるスタートでした。
ただ、平成17年も同様の高水温での種付けだったのですが、
この時は、大豊作だったんですよね。
熊本は、海水温が高いことを苦慮して種付けを11/1からに遅らせました。
昨年は、10月27日以降、適期スタートとなって、
過去、もっとも遅いスタートだったことを想うと、
産地の「枚数を上げたい」という意気込みは相当高いと思いました。
いろいろな不安材料の中、
11月28日の佐賀を皮切りに今シーズンの海苔入札会が
はじまりました。

昨年の九州は初入札会が12月8日スタートだったことを想うと、
今年は順当と言えます。
11/28 佐賀 1億970万枚 平均 35.23円/枚
11/29 福岡 6500万枚 平均 35.23円/枚
12/10 熊本 2200万枚 平均 42.99円/枚
スンゴイ平均単価です!!
1枚当たりの平均ですからね。
なんと、熊本ではついに
42.99円/枚という最高記録!!
種付けを11月まで我慢した熊本は、
たしかに海苔も良かったのですが、
昨年の大凶作の影響でどの海苔屋さんも
上物の手持ち在庫が乏しかった事も大きな理由ではないかと
思います。
ただ、その後一気に有明地区の栄養塩が
激減してるんです。
トホホ・・・。
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