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海苔 海苔
◆平成27年11月号 〜 初入札会号!
海苔

今年は11月24日の佐賀から入札会が開催され、
出品枚数は・・・

24日 佐賀 13,587万枚。
25日 福岡 8,669万枚。
27日 熊本 4,011万枚。


昨年は熊本が12月に遅れて福岡有明と佐賀の2県だけだったにも関わらず28,595万枚ありました。

今年は熊本を含めても1割弱少ない枚数です。


福岡有明、佐賀ともに11月11日頃から初摘採が始まったのですが、
この時期にぽかぽか陽気で水温が下がらず、
海苔の成長には悪影響だったようです。

海苔は海水温が20度を超えてくると生きていられるかどうかの瀬戸際だと言われています。

また、雨の降ったタイミングもよくなかったようで
病害が広がり重症化してしまった海苔網もあったようです。


結果として、この初入札では、いわゆる一番摘みらしい
“上物”の数量が激減。

色の浅い赤芽の海苔や芽痛みの海苔も多く出品されていました。
海苔は生き物であり、自然と向き合うことのリアルさを感じずにはいられません。

「海況次第・・・」自然相手だと、どうにもならないことってあるんです。


少ない“上物”を巡って昨年をさらに大幅に上回る相場となって・・・、価格はヒートアップ。


安芸郷でも昨年以上に買い付ける海苔の価格は
大きく跳ね上がってしまいました。

海苔は相場ものですから、こういう時があるのは仕方ないんです(泣)

ですが!


海苔は冷凍して保存しても、
また海に戻すと成長する生き物なんです!!

その生態を利用して有明海の海苔養殖では『秋芽』と『冷凍』の二期作で海苔を育てています。

二期作目の『冷凍網』では秋芽の網をすべて海から上げたのちに、海に網を広げます。

そして12月中旬以降から極上の一番摘みが採れるんです。


まだ、この漁期も始まったばかりです。

当店も”旨い”一番摘み海苔を厳選して
仕入れてゆきたいと思います。

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