この冬、海苔の秋芽(あきめ)生産が全国的に不作になっています。
前号でお伝えした有明に続いて、12月12日の兵庫を皮切りに
瀬戸内の初入札会もスタートしています。
しかし、
12月18日現在の全国生産量をみると、
平成27年度 約 6億4000万枚
平成26年度 約 9億3000万枚
平成25年度 約10億7800万枚
ですから、昨年比でも68.8%と大減産です。
千葉では、初入札での出品枚数は60%減だったとか・・・。
徳島は、あまりの摘採量不足から年内の入札は中止。
もう、祈るしかないというくらい、海苔が採れないのです。
11月はじめから暖かな気温が続き、
海水温は例年のようには下がりませんでした。
11月下旬に海水温が一時的に下がったのですが、
12月初めの温暖な気候が再上昇をもたらしました。
この水温変動が海苔の生育に悪影響を与えているようです。
どんなに漁家の方々が頑張っても、自然には勝てません。
どれだけ努力しても自然には逆らえません。
これほどの全国的な不作は、平成ではワースト3に
入るのではないかと、一部では言われ始めています。
とにかく、枚数があがらないのです。
有明海では、熊本18日、福岡・佐賀が20日から
冷凍網の張り込みが始まりました。
いわゆる二期作目のスタート。
冬眠から覚めた海苔が、また成長をはじめます。
この年末には摘採時期を迎えると思いますが、
今度こそ自然が味方して海苔が上手く育つことを祈るばかりです。
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